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あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。 第04話 『白の、リボンのワンピース』

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♪涙をこらえて 笑顔でさよなら せつないよね 最高の思い出最悪の思い出を~♪

めんまが見えるのは自分だけじゃなかった…?その言葉に驚くじんたんですが、ぽっぽに呼ばれ、めんまが見えたという沢の方へと向かいます。
秘密基地にはゆきあつが残り、つるこもそれを傍で見守ります。めんまを探し大声で道を行くぽっぽとめんまを筆頭にあなるとじんたん、少し遅れて
つるこも後を追いますが、途中で立ち止まったじんたんは「めんまは一人で充分だ」と言って道を引き返そうとします。そんな彼にあなるは声をかけ、
先日学校に来ようとした事の話を持ちかけます。彼女の友人たちも悪気があったわけではないと思うし、だからもう一回…と言いかけたものの
「別に気にしてねぇよ」と、じんたん。しかしながら「お前と、お前の友達に何言われたところで、俺の人生に全く、これっぽっちも影響ねぇし」
と冷たく言い放ち、秘密基地へと戻っていきます。「な、何それ! 可愛くない!」慌てて彼を追うあなるですが、うっかり足を滑らせてしまい……

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「あっ…ありがと…ごめん…」
「ふざけろよ……!バカだろ、お前……!」

転びそうになったあなるの手を、じんたんはしっかりと握って支えてあげました。しかしじんたんは怒ります。なぜなら彼女が足を滑らせた先は
ちょっとした崖になっており、その先には浅い川がありました。もし彼女がこのまま滑落していれば、あの夏の悲劇が再び甦るところだったのです。
「これで……こんなんで……お前まで、めんまみたいに……」じんたんのもとに現れためんま…「めんまのことやっぱり、好き…だったんだね」
そう言うのは、じんたんが彼女のことを本当に好きなんだと思ったから。「ホントに好きだったから……実際には、見えないものが見えるんだよね」
一度は信じてもいいと考えたあなる。じんたんの気持ちになんとなく気づいてしまった彼女は、同じくらいに悲しみを感じていたのかもしれません…。

「めんまが見えるならさ……優しくしてやって。 よくわかんないけど……お願い」

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結局めんまは見つからず、5人が秘密基地に戻ると、ゆきあつは一人でくつろいでいました。怒るぽっぽですが、「ああ。めんまの頼みだからな」
彼の前に現れためんまは、これ以上騒ぎ立てないようにと言っていたのだと言います。「願いだ何だって…勝手に騒がれて、迷惑なんじゃないか?」

「そんなことないよ!めんまは……めんまは! みんなが集まってくれて、みんながめんまのこと思い出してくれて……
…その方が、ずっとずっと嬉しいよ!…めんまが死んじゃっても…みんなには、ずっとずっと仲良しでいてほしいから!だから…」

めんまの叫びもじんたん以外の人には聞こえません。ぽっぽも、めんまがそう言うのなら騒ぎ立てるのはやめた方がいいのかもということを口にし、
それにあなるたちも同調します。自分の本当の気持ちが伝わらず、悲しげな顔をするめんま。そして、じんたんはそれが我慢が出来ませんでした。
「お、おい、みんな」そう言って彼は持ってきた蒸しパンを皆に見せます。昔を思い出し、懐かしむ皆にじんたんは「これ…めんまが作ったんだ」
これにはさすがのぽっぽも言葉に詰まり、「はっ?幽霊が蒸しパン作ったって?さすがに話盛りすぎだろ?」とゆきあつは思わず笑い出します。
しかし、例え自分がどんなに滑稽に見られようがそれは構わない。それでもめんまの思いだけは伝えてやりたい、そう思ったじんたんは叫びます。

「…キモイって思われても…イカレたって思われても構わねぇよ。
めんまは言ってる…みんなが集まってくれたら嬉しいって…忘れないでいてくれたら嬉しいって、そう言ってる」

自分の言葉を代弁してくれたじんたんに涙するめんまですが、ゆきあつはそれを認めようとはしません。白けたと言う彼はそのまま去っていき、
じんたんも同じく帰ってしまいました。残ったのは3人。気まずい空気の中、つるこは、ぽっぽが見ためんまとはどんな感じだったのかを尋ねます。
「えっと…白いワンピースで……」「この辺りに、小さなリボンがついてるんじゃない?」と言って、彼女が示したのは服の胸の上の辺り。
よくは覚えていないけど、言われてみればそうかも…とぽっぽは言いますが、どうしてつるこがそのことを知っているのでしょうか。「さぁね」

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家に帰ったじんたんは自室にて枕に顔を埋めています。そんな彼に、めんまがめんマリオだったら、ゆきあつが見たのはめんまルイージだと言って
なんとか場を盛り上げようとするも彼は生返事をするばかり。やがてめんまは部屋を出ていってしまいます。ゆきあつの妄想に呆れるじんたん…。
「って、一番痛いのは俺……だよな」悶えるじんたんですが、めんまの気持ちを勝手に捻じ曲げるようなことはどうしても許せませんでした…。
そんなところに、「じんたく~ん」とぬいぐるみとこけしの妖精がじんたんを励まそうと現れます。分かりきっていますが、それの正体はめんま。
昔と変わらぬめんまを見て、じんたんも少しは元気を取り戻した様子。めんまの鼻を摘むじんたんですが、思い出したのはあの日のあなるの言葉。
「なぁ…めんま…」何か言いかけたものの、結局それは言葉にせず、今日はもう寝る時間ということで、じんたんは部屋の灯りを消しました。
ぬいぐるみとこけしは寄り添うようにしているのに対し、二人はそれぞれのベッドで寝ていました。熟睡するめんまを見ながらじんたんは思います。

(なあ……。あの頃……お前は俺のこと……ホントはどう思ってた……?)

その頃、色鉛筆でめんまの絵を描いていたつるこ。「胸元にリボンのワンピース」彼女が言うように、めんまの胸には赤いリボンがついていました。

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翌朝。いつものように出かけるじんたんの父親を「いってらっしゃーい」「いってらっしゃーい…っ!」とめんまにつられてじんたんも見送ります。
今日もじんたんは学校に行く気がないようですが、めんまはもう何も言わなくなりました。するとそこに誰かが訪ねてきます。集金かと思いきや、
そこにいたのはつるこ。文化祭にアカペラカラオケ喫茶をやるという彼女のクラス。その準備のため、この時間でも学校はもう終わっているのだとか。
そうして家に上がったつるこに、めんまに言われた通り、お菓子を出そうとするじんたん。カントリーマアムしかないようですが、つるこは昨晩
じんたんが持ってきた蒸しパンについて言及します。めんまが作ったそれは、じんたんママが作るものよりも固かったようです。粉の振るいが足りず、
ベーキングパウダーを使えばいいとアドバイス。「料理なんて、レシピさえ把握すればだれでもできるもの」「めんまできなかった!」………。
分量とタイミングを間違えなければいい、変なところで突っかかったりしなければ。つるこはめんまが蒸しパンを作ったのは信じていないようです。

「でも、だからこそ、宿海君に頼みたいことがあるのよ」「…?」

あなるはいつものように友人たちとWcDonaldに来ていました。そこで物憂げにしていると、じんたんとつるこが一緒にどこかへと向かうのを発見。
すぐさまそれを追おうとしますが、友人たちには当然付き合いが悪くなったと認識されているようで…そんな彼女にちょっとムカつくらしく…。
「あれ、宿海だよね」道路の向こうでじんたんは誰かを待っており、つるこはそれを離れた位置で見守り、あなるはその場面でつること合流します。

「こんなところで何してr…」「超平和バスターズの活動よ。偽りの平和を、バスターするの」

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じんたんが待っていたのは、ランニングをするゆきあつでした。声をかけるものの彼はじんたんを華麗にスルー。幸いなことに信号が赤に変わり、
そこで止まったゆきあつに話しかけます。「お前が見ためんまってどんなだった?」しかし彼は何も答えず、再び信号が変わると走り出します。

「俺のめんまがさぁ!」その部分だけ強調するようにじんたんは大声を出し、それを聞いたゆきあつはようやく立ち止まりました。
「間違い。俺んちにいるめんまがさ、お前が見ためんまのこと…偽者だって言ってるんだけど」「何調子乗ってんだ」じんたんに歩み寄る彼は
お前がリーダーぶってた昔とは違うと言い、「気安く話しかけんな。負け犬」とだけ冷たく言うと、そのまま信号が変わる前に走っていきました。
それを確認したつるこは…「ナイスガッツ。宿海君」。果たしてつるこの意図とはいったいなんだったのでしょうか?そして家に戻ったゆきあつ…

「めんま。出て来いよ。あいつに……お前のこと……見せてやろうぜ」

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「じんたん、負け犬じゃないよ。ちゃんと勝ち犬だよ」

秘密基地にはじんたん、つるこ、あなる、めんまが集まっていました。めんまは、ゆきあつが見ためんまも偽者ではないのかもしれないと言います。
「だって、めんま、どうしてここにいるかとかも、よくわかんないし……」するとそこにバイトを終えたぽっぽがバイクに乗って帰ってきました。
つるこが持ってきた古いコーヒーメーカーでコーヒーを飲む一同。すると「そうだ。これめんまにも飲ませてやろう」とぽっぽが言い出します。
めんまが言っていた『みんなが集まってくれたら嬉しい』という言葉。めんまが凄く言いそうな言葉。だからそれがじんたんを信じた理由でした。

「忘れられたくないって…、忘れられるはずねぇのにな」

ぽっぽの言葉に感動しためんまは、彼に抱きつきますが、やはり何かしら感じるものがあるようで、ゾクゾクしたぽっぽは、めんまと連れションへ。
「めんまを忘れられなくて…いつまでもめんまに囚われて、情けないなお前」つるこは言います。「ゆきあつの言ってたアレ。…全部自分のことよ」
驚くじんたんですが、そこで、もっと驚いた形相のぽっぽたちが慌てて戻ってきました。チャック全開で、暖簾にもビックリするほど慌てていた彼。

「いた。いたんだよ!めんまが!(めんまだよ!)

そうしてぽっぽが見たという方向へと向かう一同。ぽっぽが確認したのは、つるこが言っていた胸の上辺りにリボンがついたワンピースだとのことで
すると、そこでめんまが指差す先にワンピース姿の何者かが逃げるのを発見します。すぐさまそれを追うじんたんでしたが、見失ってしまいました。
さっきまでこの辺にいたはずなんだけど…。木の陰に隠れている何者かはその言葉を聞いてニヤリと笑います。すると突然つるこが声をあげました。

「あーあ!そんなデカイガタイして、いくらすね毛剃っても、相当無理があるわよ!……ゆきあつ!」

♪君と夏の終わり~将来の夢~♪流れ始めるsecret base。その言葉に明らかに動揺した何者か。物音を出して、隠れていたのを発見されてしまい、
再び追いかけっこが始まります。普段から鍛えているのか、逃げ切られてしまうかと思いきや、被っていたカツラが木の枝に引っ掛かり取れ、
それを取りに戻ったところで転んでしまい…ようやく追いつくことができたじんたんたちが見たのは…つるこの言った通り、ゆきあつだったのです。

ゆきあつ人生オワタ\(^o^)/序盤でつるこにすね毛チェックされてる



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2011/07/08/22:29

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