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神のみぞ知るセカイII 第04話 『地区長、誇りを取り戻す。』

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エルシィが見つけた駆け魂は生徒達の負のエネルギーを集め、巨大化していました。どうやら今までの駆け魂とは少し違うようで、一人ひとりの
負のエネルギーでは全然足りないから数で稼いだとのこと。そこへ駆けつけたハクアは巨大な駆け魂を見て、自分が逃がした駆け魂だと確信。
というわけで、ハクアはさっそく、駆け魂動きが止まった隙を見計らって勾留瓶を出して、勾留しようとしますが、駆け魂は気絶していた生徒達の
心のスキマを利用して生徒達に取り憑き、操られた生徒達がハクア達の邪魔をし必死に抵抗。「エルシィこいつらを抑えて!」と叫ぶハクアですが
エルシィは羽衣をうまく使えないので邪魔する生徒達をうまく抑える事もできず、その間に駆け魂は天井を突き破って逃げだしてしまいました。

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「もういい…わたし一人でやる…お前の助けなんていらないわ」「一人じゃまた、失敗するぞ」

羽衣の複数制御という初歩中の初歩すらまともにできないエルシィに怒ったハクアは、やはり自分ひとりで…と行こうとするのを桂馬が引き止めます。
エルシィが駆け魂を5匹捕まえているのは事実であり、彼女を信じろという桂馬の言葉をハクアは認めようとせず、自分の方が優秀なのだと言います。
落ちこぼれのエルシィの手を借りるのは彼女のプライドが許しませんでした…。なぜならハクアは第203期主席卒業者。学校では一番優秀な生徒。
証の鎌をもらった卒業式。先頭に立ち続け、優等生だった自分は、常にみんなの誇りであり、手本、憧れの存在…。それなのに……それなのに…。
「エルシィなんかの助けがいると思う!?一人で十分よ!」そう叫んだハクアはどこかに去っていってしまいます。それを追おうとした桂馬ですが

「もぉー!どうして、神様ハクアと一緒にいるんですか!?私にはいつも冷たいのにぃーー!」

嫉妬したエルシィがポカポカ…と桂馬を叩きまくり。そんなことよりハクアを助けに行くぞと桂馬が言っても、どうせ自分は足手まといになると言い、
エルシィは消防車を描きながらいじけます…。「ぷっぷー、大丈夫ですよ。ハクアは優秀だから一人で」桂馬はそんな彼女を無理矢理連れて行きます。

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その頃…駆け魂を追ってきたハクアは屋根の上で一人思い悩んでいました。そこにはすでに駆け魂はいません。結局、また逃げられてしまいました…。
また一から捜し直し…。「…学校の模擬捕獲だと行動パターンもすぐにわかったのに、本物は、少しもマニュアル通りに動いてくれない…。」
バディもなかなか決まらないし、学校を出てから失敗ばかりのハクア。「こんなはずじゃない…こんなはずじゃなかった…!」と、涙をこぼします。
ハクアは活躍間違いなし…みんなに持て囃されていたあの頃を思い出し、そのギャップで出来たハクアの心のスキマに駆け魂がつけこみました。

ドロドロドロ……エルシィのセンサーが駆け魂を感知。反応があった場所にやってくると、そこにはなんだか様子のおかしいハクアの姿が……。
「誰だお前」ハクアは完全に駆け魂に操られていました。「悪魔のくせに心のスキマ使われてどうする…」そう言う桂馬もハクアに捕まってしまい
さらには、劇場に開いた穴からは駆け魂に操られていた生徒達も再び現れて大ピンチに。そして一人取り残されてしまったエルシィは…

「神様どーしましょー!」「たまには自分で考えろー!」

そうして考えた結果、エルシィは駆け魂拘留を試みようとするも、当然無理。「今お前が相手にしなきゃいけないのはたった一人。…ハクアだ」
ハクアは今悩んでいる。なら桂馬がいつもしていたように、エルシィがやるべきは彼女の心のスキマを埋めること。しかしそう簡単にはいきません。
駆け魂に操られるなんて…ハクアらしくないと叫ぶエルシィですが、そうして近寄ってきたハクアは「…気安く言わないでよ…」と言います。

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「…自分が逃がした駆け魂を捕まえる事さえもできない…エルシィになんか会いたくなかった…」

学生時代、誰もがうらやむ優等生だったハクアですが、その影では人一倍努力していました。しかし、今、その努力は少しも役に立っていません。
いくら努力したところで、いくら学校の勉強はできたからと言って実践で役に立たなければ意味がない。だから彼女は誰にも会いたくなかった…。
エルシィはそんなハクアの心のスキマを知り、ハクアを助けてあげたいと願います。もう何をしても取り戻せないと言うハクアが振り上げた鎌が
エルシィの頭をかすめますが、気にせず彼女は「大丈夫だよ…」と言います。そしてエルシィはハクアの胸に飛び込み、二人は空を飛びます。

「私の中ではハクアはすごい悪魔だよ!今までもずっと、これからもずっと!ハクアが羽衣の使い方を教えてくれたから…
こうして飛べる!ハクアをお手本にして、ハクアをマネして…だから何があってもハクアが凄いってこと、私、死ぬまで信じてるから…」

だから「大丈夫…大丈夫だよ…」それは心の底からハクアの事を慕って、尊敬しているエルシィだからこそ出た素直な言葉。自分にはこんなにまで
自分のことを信じてくれている親友がいる…エルシィの言葉はハクアに届き、ハクアは自分を取り戻します。「手間かけさせたわね、エルシィ…」
ここからが本番。どうするのかと尋ねるエルシィに、ハクアは先程とは逆で、自分が人間を抑えるからエルシィが駆け魂を捕まえるよう言います。

「言ってなかったけど、私…………まだ一匹も、駆け魂捕まえたこと…ないのよ」

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ハクアは素直に、自分はまだ一匹も駆け魂を捕まえた事がない事をエルシィに伝え、羽衣を駆使して生徒達の動きを止め、彼女をアシストします。
そしてエルシィは一度は拘留ビンを落としそうになるも、羽衣でそれを止め、得意の変わり身の術も駆使して駆け魂の隙をつき、ついに拘留に成功!
元々駆け魂をスキマから出したのはハクアだからと、捕まえた駆け魂をハクアに譲るエルシィ。「これがわたしの初めての成果かぁ…」
ちょっと不満げなハクアに「これから、これからーっ!」とエルシィは嬉しそうに励まします。そしてハクアは今回役に立たなかった桂馬にも
「…お前にも迷惑かけたわね。…お詫びに握手してあげてもいわよ?お前、案外良い奴ね…私が駆け魂捕まえてないことずっと言わなかったもの」
そうして差し出された手を桂馬は目を逸らしながらも応じました。この借りはいつか返すと言って、清々しく去っていくハクア。今回も一件落着です。

「私ばっか仲間外れ…」「ごめん、今日はお前に助けられたよ。よくハクアを説得してくれた」

ハクアと桂馬が何を話していたのかを答えてもらえず、落ち込むエルシィに桂馬は優しい言葉をかけてあげます。途端に元気になるエルシィ。
オムそばパンをおごると言いますが、今はもう遅いのでまた明日。で、翌日購買に来て見れば「わたし、オムそばパン二つね」「まだ…いる…?」


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