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STEINS;GATE 第05話 『電荷衝突のランデヴー』

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ブラウン管工房にて鈴羽は手の中で小さなバッジのようなものをいじくりながら物思いに耽っていました。その時「おいバイトー。表頼むー!」
ミスターブラウンの声が聞こえ、鈴羽はブラウン管工房のシャッターを下ろそうとします。そこへ、IBM5100を持った岡部とクリスが帰ってきました。
「岡部倫太郎ー!何これ?」鈴羽の質問に最重要機密事項だともったいをつける岡部ですが、「もしかしてIBN5100?」とバレバレでした。
そこでようやく、鈴羽は岡部の対面にいる女の存在に気付きます。「牧瀬…紅莉栖…!」「あっ、はい…この人は?」ブラウン管工房のバイトだと
紹介しようとした岡部の後ろで、鈴羽は敵意剥き出しの目つきでクリスを睨みつけていました。幸いにも、油を売るなとミスターブラウンが注意し
とくに揉め事には発展しなかったものの「何で睨まれたわけ?」「お前の目つきが悪いからだろう」とクリス自身には一切面識がないようです。

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「トラさんの敷物みたいだね~。おほぉ~お布団みたい~」「まゆ氏が僕のシャツの上に。胸が熱くなる光景」

洗濯してきたダルの大きなシャツの上ではしゃぐまゆりを見ながら、ガッツポーズをとる胸熱なダル。そこで岡部とクリスがラボに戻ってきました。
喜んで出迎えに走るまゆりにクリスはまた急に来てしまったことを謝ります。「昨日までは、二度と来ないと言っていたのだがな。現金な奴だ」
「別に来たくて来たわけじゃない。あんたが手伝えって言うからでしょ」「えぇ?紅莉栖ちゃんやっぱり来たくないの?」と、悲しむまゆり。
そうじゃなくて…と慌てて釈明するクリスの傍でダルは二人が持ってきた箱について尋ねます。またしてももったいをつけようとする岡部でしたが
「IBN5100」と岡部が言うよりも先にクリスに言われてしまいます。それを聞いたダル。「マジ?すげぇよ!」と目の色が変わって箱を開けると

「さすがオカリン。僕たちにできないことを平然とやってのける。そこに痺れる」「憧れないけどね」

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慌てて咳払いをするクリスでしたが、ともかくIBN5100を起動してみることに。これであのプログラムコードが解析できるのかと岡部は言いますが
第一使い方がわからないのだし、ネット環境がない時代の物だから繋いでどうこうできるものでもないらしく、そう簡単にもいかないようです。
とりあえず、ダルは最低限必要なパーツを書き記したメモを渡します。「だそうだ。頼んだぞ助手」「当然のような顔で言うのやめてほしいんだが」
助手だから行くのは当然だと言う岡部でしたが、クリスは秋葉に詳しくないだろうから岡部が行ってくれとダルに言われ、仕方なく引き受けます。
まゆりも一緒に行こうと誘いますが、彼女はクリスにこのラボを好きになってもらえるよう案内するとのことで、お留守番しているようです。

「クリスティーナ貴様…!まさかまゆりもその色香に」「かけとらんわ」「百合展開キター」

クリス×まゆりでニヤニヤするダルに「想像するな変態!」と罵るクリスですが、まゆりは「女の子同士っていいよね?」と笑顔で同意を求めます。
それはさておき、彼女がまず案内したのはシャワールーム。ここはまゆりもたまに使うということで、クリスは二度と使わないようにとお願いします。
そもそもまゆりは何故ここにいるのか。何か脅迫されて無理やりメンバーにさせられたのではないかと問いかけるクリスにまゆりは笑って答えます。

「まゆしぃはオカリンの人質なので」

その言葉に驚くクリス。岡部が止めるのも聞かず、警察に電話した方が良さそうだと携帯に手をかけますが、それを否定したのはまゆり自身でした。
「まゆしぃは、自分で人質になったのです」どういうことか分からないクリスですが、岡部はそういうことだと言う顔で買い物に出かけていきました。

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秋葉のショップにてパーツを集める岡部はそこで、偶然にも鈴羽と遭遇します。鈴羽はPCに詳しいようで、それを手伝ってもらうことになりました。

「IBNのこと詳しい人と知り合いだったから」「本当か!? なら連絡を取ってもらいたい」「……無理」

拒否すればお前はこの世の地獄を見ることになると詰め寄る岡部でしたが、無理なものは無理。なぜならその人はすでに死んでしまったのだから…。
「何年も前に……」よほど大切な人だったらしく、鈴羽は遠い目をします。「すまん…」謝る岡部ですが、鈴羽はこっちこそ悪かったと言います。
それは先ほどのブラウン管工房前でのクリスとの件。鈴羽は彼女が何かしたから睨みつけたわけではないのだと言います。彼女は何もしていない…。
「まだ、彼女は…何も知らない」でも彼女には気をつけて、そう忠告したところでヘリの飛んでくる音が聞こえて来ます。爆撃だと構える鈴羽ですが、
「花火の中継だろ。確か今日だからな」「花火…聞いたことがある!」「えっ?見たことないのか?」そうしてどこで見られるかを尋ねる彼女に
通りを抜けて川の方まで行けばいいと教えてあげると、彼女はそこへと駆けて行こうとしますが、すぐに戻ってくると「メアド。教えて!」

一方こちらはまゆりとクリス。浴衣姿の人がいる理由として、まゆりが近くで花火大会があることを教えていると、向こうから岡部が戻ってきます。
これからいろいろと試すことに少しは興味があるクリス。事実を確かめるという意味で彼女はラボに戻ることにし、まゆりはそのまま帰ることに。

「紅莉栖ちゃん。また来てくれるよね?」「うん。アメリカ帰るまでは、メンバーだものね」

その言葉に満足したまゆりは嬉しそうに帰っていきました。しかし、岡部にしてみれば彼女はラボメンなのだから、ラボに来るのは当然とのこと。
「あんたたち幼馴染ですってね。同じ環境で育ちながら、どうしてこう社会性がなくなっちゃったんだか…」とため息をつくクリスに岡部は
「まゆりは昔から変わったところがあったからな」「あなたに言ってるの!」するとそこに岡部宛の一通のメールが届きます。送り主はバイト戦士。
『初メールでーす : 想像以上!凄いね花火~~!』と花火の写真が添付されており、鈴羽も楽しそうな様子。それを見て岡部は微笑みます。

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そうしてラボに戻った二人。ダルは早速パーツを使ってIBN5100を改良していました。あれ以来、一度も放電現象は起きていないということで、
クリスは白衣を借りてそれに身を包みます。やはりクリスにとっても白衣は落ち着くようで、それを見て「俺の目に狂いはなかった!」と喜ぶ岡部。
研究機関において白衣はユニフォーム。ダルやまゆりは何度言っても分からなかったが彼女は分かっていると、ともに手を突っ込んで立つよう指示。

「これぞまさに研究に身をおく者だけが漂わせる知性と恍惚のポーズ!」

上機嫌の岡部は白衣をクリスにプレゼント。そこでクリスのお腹が鳴る音が…。機嫌がいい岡部は、バナナをレンジで温めてクリスに与えますが、
当たり前に不満たらたらな彼女は買い置きのカップ麺(塩味)をもらうことにします。そして二人でゲームをしながら深夜の時間を過ごす二人。
ダルの改良はまだ終わりません。どうやらクリスはドクトルペッパーがいける口のようで、岡部はお前とはいいドクペ友達になれそうだと言います。
「共に知的飲料であるドクペへの想いを共有し…」と言いつつ、クリスのカードをめくろうとするのはバレバレで、ゲームは彼女の圧勝に終わります。

「正直言って、岡部は大局的視点に欠けていると言わざるを得ないわね。考えているのはいつも
自分の作戦のことだけ。相手がどう考えているとか、罠があるかもなんて、まったく考えてな…」
「待て!」

岡部は突然、物凄い勢いで立ち上がり、クリスは今なんと言ったのかを聞き返します。岡部は”大局的視点に欠けている”とかそういうことではなく
クリスが“岡部”と言ったことに御立腹な様子。その迫力に圧され、怯えるクリス。「俺は鳳凰院だ! 何度言えばわかるのだクリスティーナ!」
たったそれだけのどうでもいいことだったのですが、クリスはなぜか涙目になっていました。しかし彼女は泣いてなんかいないと言います。

「男の人に怖い顔で迫られて恐怖を感じたとか、その後ホッとして涙が出たとか、そういう事全然ないし…!」
「ダル、助手はなんで泣いているのだ?」「いま本人が全部説明したわけだが」

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きた…キタ━━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━━━!!!!!」

ダルの作業はなかなか終わらず、岡部がクリスに一度ホテルに戻るように促していたところ、ついにダルはミッションコンプリートセカンド!!
Zプログラムは出てきて、そこには1973年と書いてありました。SERNの設立は1954年で、IBN5100が作られたのは1975年。つまり…
「この計画のためにSERNは、IBN5100に特殊なプログラム言語を実装させた…?」クリスは否定しますが、その可能性はないとは言い切れません。
ともかく、レポートを読めばはっきりするはず。クリスは英語を読むことができるのでわざわざ翻訳にかけることなくスムーズに事が運びます。
内容は過去から未来までを含む理想郷の実現。それは21世紀に向けての、SERNの存在意義となるだろうということ。「理想郷……ディストピア!」
そして発見した核心部分。「Zプログラムでは、高エネルギーの量子衝突を用いた時空転移実験を……」つまりは、「タイムトラベルではないか!」

プログラム第一段階は大型ハドロンの建設および実用化。プログラム第二段階はリフターの実用化および調整。プログラム第三段階は動物実験。
プログラム第四段階は……「……人体実験」詳細はゼリーマンズレポートを参照するようにとのこと。40年以上も隠されてきたトップシークレット。
それを前にして、岡部はクリスに帰るよう言います。これ以上知ってしまえば危険にさらされる可能性があるのだから。しかし、彼女は帰りません。
このままでは気になって眠れないし、後悔もしない。そしてダルもスーパーハカーとして見たくらいでは足がつかないと自信を持って言います。

「なお、以降本作戦の名称を、業火封殺(レーギャルン)の箱とする!」「何で北欧神話?」

ともかく作戦開始。14あるファイルのうち、一つを適当に開くと、そこにはやはりHuman is Dead mismatchの文字。1921年の新聞も載っており、
『ニューヨーク14丁目にて、ビルの壁面に埋もれるようにして死んでいる男が発見された』との詳細な記事が書かれていました。そして……
「…身元不明の男性の死体は、全身がブヨブヨのゼリー状になっていた……」他のレポートに書かれた被験者も似たような内容のものでした…。
不完全ながらもSERNはタイムトラベルに成功していたということでしょうか…。さすがの岡部もショックを隠しきれない様子で飲み物を買いに外へ。

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残された二人。どうしてゼリー状になるのかというダルの質問にクリスは食べたものの後片付けをしながら、これまでのデータから推測し答えます。
タイムトラベルの技術は、クリスの表現によると、片手でつくった小さな穴の中に水を吸ったスポンジを通すようなもので、中身がスカスカになる…。

「すごく狭いところに、無理矢理ねじ込む」「その説明はエロすぎだろ常考」

最初は言っている意味が分からないクリスでしたが、よくよく考えて「橋田の変態!」「そういう牧瀬氏もかなりの妄想力…」反応したら同類ですよ。

そしてラボを出て行った岡部は建物の屋上で佇み、今の現状をどうするか尋ねてくるクリスに、結論ならもう決まっているだろうと言い放ちます。
なぜならこっちには未来ガジェット8号、電話レンジ(仮)がある…。「付き合ってらんない…」とため息をつくクリスに岡部は笑いながら…

「先に完璧なタイムマシンを作り出し、SERNを出し抜く!そして、世界の支配構造を作りかえるのだ!」


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2011/07/08/22:29

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