オールウェイズ-アニメ考察部-
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魔法少女まどか☆マギカ 第11話 『最後に残った道しるべ』
「ひょっとしてまどかは、君が同じ時間を繰り返すごとに、強力な魔法少女になっていったんじゃないのかい?」
時間遡行者、暁美ほむら。自分の望む結末を求めて自分が退院する一週間前からの一ヶ月間を何度も遡行して物語を繰り返してきました…。
その数多の繰り返しの中で、どうして鹿目まどかが、魔法少女として破格の素質を備えるようになってしまったのか…?魔法少女としての潜在能力は
背負い込んできた因果の量で決まってきます。一国の女王や救世主でもないまどかに、どうしてあれほどの因果の糸が集中してしまったのか…?。
それはほむらが同じ時間を繰り返す事に原因がありました。まどかを救うために旅立った最初の時間軸より、まどかの力はどんどん増していたのです。
「お手柄だよ、ほむら。君がまどかを最強の魔女に育ててくれたんだ」キュゥべえはそれはほむらの魔法の副作用なのだと言います。
某日、行われた美樹さやかの告別式。行方不明だった彼女は市内のホテルで死体となって見つかりました。彼女の告別式から帰宅したまどかは
出迎えた母親からの「さやかちゃんの件、本当に何も知らないんだな?」という問いかけに、「うん…」と一言答えるだけで、自室に戻っていきます。
さやかも、杏子も死んでしまい悲嘆にくれるまどかの元に再び現れるキュウべぇ。「みんなあなたのせいで死んだようなものなのに…」と言うまどかに
キュゥべえはため息をつくと、インキュベーターと魔法少女の関係は人類が生態系において家畜に課している関係と同種ではないのかという疑問を
まどかに投げかけます。そして彼女に有史以前からの干渉してきたインキュベーターと人類のつながりの歴史を見せます。
インキュベーターが少女と契約をして魔法少女にするという行為は、人類が生まれた時から、ずっと行われてきた事であり、つまり、今まで大きく
歴史が動いた時には少なからずもその後ろに魔法少女の影があったのだといいます。魔法少女のどんな祈りや希望も、それが条理にそぐわない限り、
何らかの歪みを生みだし、やがてそこから災厄が生じるのは当然の摂理。人類の歴史や発展はそんな膨大な数の彼女達の犠牲の上に成り立っている。
それを正しく認識するなら、今、まどかが数人の友人である魔法少女の事にこだわるのはおかしいとキュゥべえは言います。
「ずっとあの子たちを見守りながら、あなたは何も感じなかったの…?」
キュゥべえは感情を持ち合わせていない…。だからどんなに魔法少女達が傷つこうが、それは永遠にキュゥべえに理解されることはありません。
もし彼らが地球に来ていなかったら、人類は未だに裸で洞穴に住んでいただろうと言います。残酷な言葉と共にただ雨の音だけが響いていきます。
そして同じ頃、どこかのバーで、まどか達の担任である早乙女和子と話すのは…まどかの母である鹿目詢子。二人はどうやら親友のようです。
洵子は、まどかの本音が見抜けないのは初めてだと苦悩を見せます。今、まどかに必要なのは気持ちを整理する時間。だから信じて待つしかないと…
そしてまどかはほむらの元を訪れます。ワルプルギスの夜、ただ一度具現しただけでも数千人の命を奪ってしまうほどの脅威だと知ったまどかが
もう、この近辺には誰も戦える魔法少女は残っていない…ならば、自分が魔法少女になって一緒に戦うと、今にも言い出しそうになるのを見て
ほむらは虚勢を張って押しとどめようとします。一人では絶対に無理だと言われてる相手に対して結託して立ち向かおうとしていたハズなのに、
杏子に顔を立てていたのだと嘘をつくほむらの、その嘘をまどかは察してしまいます。そんな優しい彼女の涙にとうとう堪え切れなくなったほむらは
「だって…私は…私はまどかとは違う時間を生きてるんだもの!!」
と真実を告げます。まどかに抱きつきながら、自分は未来からきたという事、時間を繰り返している事、何度も何度も自分が時間を繰り返すほどに、
まどかを救う事から遠ざかっていく事、すでに自分は迷子の状態なのだということを涙ながらに言うほむら。ズレていく、整合しない結果の果てに
迷子になってしまったほむらにとっての最後の道しるべ。それがまどか。暁美ほむらが暁美ほむらである為の矜持として彼女は言います。
「分からなくてもいい、何も伝わらなくてもいい、それでもどうか――お願いだから、あなたを私に守らせて…」
そしてやってくるワルプルギスの夜。見滝原市には巨大なスーパーセルが出現し、一般市民は体育館へ避難。もちろんその避難した人々の中には
まどかの姿もありました。そして象の隊列を引き連れて現れた、災厄の魔女にたった一人で立ち向かうほむら。全ては今度こそワルプルギスを倒す為。
万全の準備をしてきていたほむらは、今までの総てを結集したものすごい量の火力、武器、それらを駆使して怒涛の攻撃を展開します。
そしてついに、ワルプルギスの夜を倒したかに思えたのですが、実際はさほどダメージはなく、爆炎の中、それでも魔女は燦然と君臨し続けます。
何故ほむらは戦い続けるのか。それは諦めれば…立ち止まれば魔女になるコトと同義だから。まどかは、キュゥべえから、ほむらがまだ、
希望を求めているからこうまでして戦うという事を聞いていました。そして、ほむらが今までやってきた事が何もかも無駄で、決してまどかの運命を
変える事ができないと確信した瞬間に、彼女は絶望に負けてグリーフシードへと変わるのだといいます。それはほむら自身も分かっていること。
絡め取られた因果の糸、それは彼女自身にも巻き付いていたのです。避難先の体育館で、まどかはキュウべぇに問い掛けます。
「希望を持つ限り、救われないって言うの…?」「そうさ、過去の総ての魔法少女達と同じだよ」
絶望は変えることの出来ない結末なのかもしれない…有史以前からの魔法少女の結末を見てきた今でも、まどかはそれを受け入れられません…。
しかし絶望に打ちひしがれることなく、彼女は涙を拭うと決意の定まった顔でどこかへと歩き始めます。しかしそんなまどかの前に立ち塞がったのは
彼女の母である絢子でした。私でなきゃダメなのと言い張るまどかの頬を絢子は叩きます。親の精一杯の制止。でも、まどかは揺らぎませんでした。
自暴自棄じゃない、でも今行動に移さないと全てが無に還る。今自分の決めたコトが正しいと信じた決断だと思えるから。そんな決意に満ちたまどかを
見た絢子はその肩を叩いてそっと送り出してあげることにしました。「ありがとう、ママ…」笑顔でそう言って、まどかはほむらの所へと向かいます。
何度やっても、ワルプルギスの夜は揺るがない、倒せない…。そして、ワルプルギスの夜は、市民が避難している体育館へ向かっていきます。
ほむらは、どうにかして、ここで食い止めないとと、焦りの色を見せますが、すでに魔力を消耗している彼女は、ワルプルギスの夜の攻撃に遭い、
足を瓦礫に挟まれ動けなくなってしまいます。もうこれ以上はろくに戦えない状況になり、再び時間を遡ろうとする彼女でしたが、そうすることで
またそれだけまどかの因果が増えてしまうという事が脳裏をよぎり、今まで自分が為してきたコトは無駄ではないかとついには絶望しかけます。
ほむらのソウルジェムは黒く濁っていき、あと少しでグリーフシードに変化しそうになるという瞬間、誰かがほむらの手を取りました…
もういい、もういいんだよ。ほむらちゃん…
魔力も尽き、何度やっても勝てない事実に…その黒ずんでいくソウルジェムを抱えた左手を握ったのは、彼女が守ろうとしたまどかでした…。
視線の先には、まどかの傍らに寄るキュゥべえがいます。「まどか…まさか…」そうして振り向いたまどかは、はにかみながら一言だけ告げます。
「ほむらちゃん、ごめんね」
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