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魔法少女まどか☆マギカ 第12話 『わたしの、最高の友達』

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「ほむらちゃん、ごめんね。私、魔法少女になる」

ワルプルギスの夜に力及ばず打ちひしがれる暁美ほむらの前に立った鹿目まどかは、晴れ渡った笑顔で告げました。今までの因果があってこそ
存在する現在のまどか。その彼女が見出した答え。絶対に、今までほむらがしてきたコトをムダにしないからと告げ、キュゥべぇの前に立ちます。
「数多の世界の運命を束ね、因果の特異点となったキミならどんな途方もない望みだろうと叶えられるだろう…」と言うキュゥべえ。
さぁ、鹿目まどか。彼女はその魂を対価にして何を願うのか?魔法少女まどか☆マギカ。この壮大なストーリーもとうとうエンディングを迎えます。

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「わたし、総ての魔女を生まれる前に消し去りたい。全ての宇宙、過去と未来総ての魔女を…この手で!」

そんな願いが叶うとすれば、それは因果律の干渉どころではない、神になろうとする行為に近い願い。「キミは本当に神になるつもりかい?」
神様でもなんでもいい…これは今日まで希望を信じ、魔女と戦ってきたすべての魔法少女達を救済する為の祈り。彼女達に最後まで笑顔でいて欲しい。
それを邪魔するルールなんて壊してみせる。変えてみせる。それがまどかの祈りであり願い…。「さぁ!叶えて!インキュベーター!」

光に包まれた後、まどかがいたのはマミさんのマンションの部屋。きっとまどかはまどかという個体を保てなくなり、不幸になる魔女の因果を支える
”概念”そのものになってしまう。それでもいいのかと告げるマミさんですが、まどかの意思は固いようです。横にはいつの間にか杏子の姿も。
杏子は、「やれるもんなら、やってみなよ」とまどかの背中を押すと、それを受けてマミさんも自分の部屋で預かっていたノートを彼女に返します。
「あなたは希望を叶えるんじゃない、あなた自身が希望になるのよ」 そうして鹿目まどかは自分の願いを叶える魔法少女となりました。

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絶望の結末を越えるためにまどかの手によって空に向かって放たれた一条の矢。暗雲は一瞬で晴れ、矢を放った場所に現れた巨大な魔法陣からは
無数の矢が世界中に向かって放たれます。その一つ一つがまどかの力、まどか自身のような形になり、世界中の絶望し魔女に変わっていく寸前だった
魔法少女達のソウルジェムから、汚れを吸い取り、魔法少女は魔女になる事なく、消滅していきます。世界中の過去も、未来もすべての時間を超越し、
幾多の歴史の中で魔法少女が魔女になる幾多の瞬間、そのどれもに鹿目まどかは存在することになり、因果は総て彼女が背負うことになりました。

あなた達は誰も呪わない、祟らない、因果は全て私が受け止める!だからお願い…最後まで、自分を信じて!

そうして、今までの魔法少女の…人間の絶望を総て抱えたワルプルギスの夜は崩壊しました。因果律を、宇宙の摂理をねじ曲げようとする行為は総て
光の中に呑み込まれていきます。目を覚ましたほむらは何も無い、宇宙が再編される前の世界にいました。時間遡行者としての特質でもって
その世界に存在を許された彼女はキュゥべえと共に、まどかの結末を見届けることになります。この世界に生きた証も何もかもが消失してしまい、
ただの概念にまで成り果てたまどか。その彼女に今まで地球に生きる物が蓄積してきた絶望が降り注ぎ、そして地球自体を覆っていこうとします。

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まどかの願いは”すべての魔女を消し去る事”。つまり、その願いは彼女自身にも当てはまり、最後にまどかは自分自身をも打ち消します。
総ての絶望を打ち祓い、今度こそ宇宙を形成する一概念へと昇華していくまどかを、結末を受け入れることができないほむらが必死に引き止めます。
しかしそんな彼女をまどかは優しく諭します。世界から隔絶した存在になるコトで、過去未来、その総てが見え、理解できるようになったことで
今までほむらが傷だらけになりながらも重ねてきた戦いを知るコトが出来た…そしてだからこそまどかはこう言えるのだと告げます。

「ほむらちゃん、ありがと…あなたはわたしの、最高の友達だったんだね」

そしてとうとう二人の最後の別れ。それでも納得できずに嘆くほむらに、まどかは自分の髪を結わえていたリボンを手渡し、もしかしたらこの場所まで
ついてこられたほむらなら自分のコトを覚えていてくれるかもしれないと告げます。「だって魔法少女はさ、夢と希望を叶えられるんだから…!」
きっとほんの少しなら本当の奇跡があるかもしれない、そう言い残して迎えた永遠の別れ。ほむらはまどかが存在しない世界へと転移していきます。

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オーディションを受ける上條君。それを観客席から見ているさやかとまどか。さやかは自らが魔女に変化した魔法少女なので結末は消滅でした。
さやかを救うには何もかもなかったことにするしかなかった。そしたら、この未来も消えてなくなってしまう。それは多分、さやかが望む形ではない。
でも、さやかが頑張ってきたことも、きっと無意味ではなかった。だからこれで十分だと、もうなんの後悔もないとさやか自身は言います。
本当はちょっとは悔しいけど、仁美じゃ仕方がない…きっと幸せになってくれるはずだと、そう祈って二人は観客席を後にし、消えていきました…。
 
そうして鹿目まどかのいなくなってしまった世界。まどかの手渡したリボンを身につけて、暁美ほむらは変わらず魔法少女として存在していました。
どうしても存在を消失するコトしか選択の余地の無かった美樹さやか以外の二人と共に。マミさんも杏子もまどかのことを覚えていないようです。
鹿目家にはまどかは、まどかの代替となる人物も存在しない。しかし、かつて弟だった達也だけは、まどかの姿形をおぼろげに覚えていました。
ほむらに出逢った絢子も、まどかという名前はどこか懐かしい響きだと漏らし、ほむらが身につけていたリボンを良いものだと褒めて、目を細めます。

哀しみと憎しみばかりを繰り返す救いようのない世界だけれど…ここは、かつてあの子が守ろうとした場所……

無害な存在となったインキュベーター、キュゥべえ。そして人々の呪いを打ち祓う為に依然、魔法少女は必要なものとして存在し続けていました。
人知れず街を跳び回り、呪いが具現化した魔女ではない…魔獣を打ち祓おうと戦いを続けています。しかし魔法少女が魔法を使うことで背負うリスクは
まどかのおかげで回避されました。浄化しきれなくなったソウルジェムは崩壊せずに無になるコトで世界を魔女が覆うことは無くなったのです。
まどかは、まどかが望んだ世界は確かにほむらが見渡す世界に存在している。連綿と続く戦いの日々も、最高の友達と一緒なら超えてゆける。
そうして引き絞ったほむらの持つ弓矢が、かつて鹿目まどかという世界を救った魔法少女が放ったそれと同じ軌道を描いて、魔獣を貫きました。

それを…覚えてる、決して忘れたりしない…だから私は戦い続ける!

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--Don't forget. Always, somewhere, someone is fighting for you.
--As long as you remember her, you are not alone.

(忘れないで いつも、どこかで 誰かがあなたのために戦っている事を  あなたが彼女を忘れない限り あなたは一人じゃない)

というわけで、如何でしたか?「面白い」っていう言葉だけじゃおさまらないくらい、大げさかもしれないけど、歴史の残るアニメだったと思います。
リアルタイムで見ていたときは、あれ?って思うところもちらほらあったんだけど、後々改めて見直したり、こうやってあらすじ書いてみると
ああ、あそこはこういう意味だったのか…っていうのが分かって思わず涙してしまいました。こういうアニメに巡りあえた事を本当に嬉しく思います。
たぶん、これから何年か経って前やったアニメを調べたとき、「あー、2011年はまどかがあった年か」ってなるんだろうなぁ……きっと。
陰惨で、救いが無くて、暗くて、怖くて、でもどこかに希望を見出そうと必死に戦う魔法少女たち。衝撃度、展開の壮絶さ、続きへの吸引力などなど、
それらの総合力ではおそらくこれを越える作品を作るのは難しいと思います。HAPPY ENDでもなければBAD ENDでもない…解釈によって変わる
まどからしい終わり方。2期はいらない名作だと思っていても、やっぱりこういう神アニメを見ると、続きがもっと見てみたい!ってなりますよね。

『魔法少女まどか☆マギカ』制作に関わったスタッフの皆様、本当にありがとうございました。


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