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DOG DAYS 第06話 『星詠みの姫』

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ミオン砦での戦と姫様のコンサートから1日明けて……。領内に駐留していたガレット軍の戦士達も祖国へと撤退を始めました。そしてここ、
フィリアンノ城の謁見の間では、ミルヒが女王としての責務である戦で活躍したお抱えの騎士団団員達への労いの言葉と騎士団長・ロランから順に
褒賞の入った袋を手渡して行きます。次に呼ばれたエクレールも戦働きに勇者の世話、奪還戦でも一番に助けに向かったことをミルヒに褒められ
頭を撫でられて恐悦至極…シンクいわく「エクレ、ヘブン状態だ」犬としての本能とかそういうことではなく、リコッタが言うには姫様の撫で撫では
天才的だそうで、幸せな気持ちになれるのだとか。まぁ、そんなこんなでシンクがフロニャルドに来てからあっという間に数日が経過しました…。

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すっかりこちらの世界に馴染んだシンクは、リコッタとともに騎士たちに差し入れを持っていくことに。リコッタは女の子な上に頭を使うから、
甘い物をいっぱい食べるとのこと。そうして差し入れを持参すると、稽古はロランの一声で一時中断。ですがエクレールはもう少し稽古をしたい
とのことで、その相手をシンクが務めることに。今日の武器は剣。シンクの派手なパフォーマンスを披露したあと、手合わせは開始します。
ロランいわく、今まではなかなか、エクレールの相手になるレベルの騎士がいなかったようで、兄としては、シンクを妹の婿に欲しいくらいだとか。
手合わせは、二人の剣が折れてしまった所で終了しましたが、剣が折れた瞬間に、エクレールは何か寒気と不吉な予感がしたと言います…。

「そう?僕は何も…。風邪ひいたんじゃないの?なんかエクレはお腹出して寝てそうだし」

そう言ってシンクはエクレールのおでこに手をあてますが、もちろん、真っ赤になったエクレールはシンクの鳩尾に重い一発を食らわせます…。
ボコボコにされるアホ勇者ですが、それを仲が良さそうだと言ってほほえましい表情で見守るロラン。「う~ん…どうなのでありましょうねぇ…」

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その後、シンクはお土産を持ってダルキアンとユキカゼの庵へ。今日は釣り日和だと言うダルキアンと一緒に、そんな日和をエンジョイするシンク。
ダルキアンはシンクのことをなかなか面白い御仁だと言います。ここに来てそう長くないシンクですが、すでに城の皆と馴染めているのは凄いこと。
エクレールには殴られっぱなしですが、それもまた気を許している証。そんなところで、シンクの竿に当たりが…。釣り上げたのは超巨大魚!?

釣り上げた魚を調理しながら、ダルキアンたちはシンクがこれからどうするのかということについて尋ねます。いつかは故郷に戻ってしまうのか、
それともこちらに永住するのか、それを聞いて「しまったー!ほぼ完全に忘れてたー!」と思い出したかのように頭を抱えるシンク。アホ勇者乙…。
ですが、ダルキアンの話によると、遠方の国では役目を終えた勇者が帰郷したという話もあるのだと言います。それを聞いて安心した様子のシンク。
故郷には父、母、親戚、友達と大切な人たちがいっぱいいる…。そしてシンクは思い出しました。「そういえばベッキー、元気にしてるかな…?」

現実世界。そのベッキーはというと、シンクからの連絡が途絶え、落ち込み気味でした。母にその事を諭されるも、「別にシンクは関係ないもん…」
でもやっぱり心配のようで、何気なく、シンクの今週の運勢を携帯の占いサイトで占ってみると、今週は最悪。「予期せぬ不運が襲って来まくり」

そしてミルヒはシンクの様子が気になって仕方がない様子。何でもアメリタいわく、会う人会う人全てに同じようなことを聞きまくっているようで、
ロランからダルキアン卿の庵に遊びに行っていることを聞きほっと一安心。それに加えて、今日の夜にはスケジュールを空けてくれてるらしく、
そこでシンクとお話ができるとあって、ミルヒは尻尾振って大喜び。この仕草にキュンとした萌え豚野郎はきっと僕だけじゃないはずだ!

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夜。超巨大なセルクルにまたがったダルキアンを先頭に街まで戻ってきたシンクは姫様のもとへと向かいますが…その前に、姫様直属メイド隊による
勇者様の徹底洗浄が待っていました。一日中遊びまわったばっちぃ体で姫様に会わせる訳には行かないということで、問答無用で洗い流され、
それからやっと開放されたシンクはようやくミルヒと会合。彼女がいれてくれたお茶はこの国の特産品のようで遠くの国では結構な高級品なのだとか。

「で、あの…勇者様。改めて謝らせてください。召喚のこと、すみませんでした…」

もちろん、シンクは気にしないで下さいと、彼女を励まします。ここではみんなにとても良くしてもらってるのだし、帰る方法も見つかりそうだし。
そこでシンクは、なぜ自分を勇者として召喚したのかとミルヒに尋ねます。何だかバツの悪そうな顔をするミルヒですが、やがて話し始めます。
「…勇者様は星詠みってご存知ですか?」星詠みとは紋章術の一種であり、映像板というものを使って色々なものを見る事ができるのだといいます。
星詠みによって見えるのは、遠い世界の様子や、捜し物の場所、そして、ちょっとした未来の事などで、彼女は星詠みで、遠い世界の事を見た時に、
小さいながらも頑張って、アスレチック大会に参加しているシンクを見て、シンクを勇者に決めたのだとか。しかし、それはシンクにとっては
忘れたくても忘れられない思い出。優勝したのは、彼の親戚で師匠でライバルだという女の子で彼女に負けた悔しさで泣いていたというシンク。

「あの時の勇者様の涙は綺麗な涙です!一生懸命がんばって自分の全部を出した人の…尊くて綺麗な涙です!」

「ですから私は、優勝されたナナミさんよりも、他の誰よりも勇者様を……」そこまで言って、何だか恥ずかしくなったようで、顔を赤らめるミルヒ。
これまでシンクのことをずっと勇者様と呼んできた彼女ですが、そんな彼女に、シンクは自分を名前で呼ぶように言いました。「ありがとう…姫様」

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ダルキアンはロランのお手伝いで、倉庫みたいな所を片付けていました。彼女は何かを探している為に、よく国を空けるらしく、それはユキカゼの
星詠み次第なんだとか。さらにダルキアンは、隣国のガレットでの不穏な空気を感じており、それに魔物の類が関わっている可能性を示唆します。

丁度その頃、レオ姫は、星詠みで見えてしまった不吉な未来に苦しんでいました。その映像にはミルヒとシンクが血だまりの中に倒れていて……
 
『エクセリード』の主 ミルヒオーレ姫と『パラディオン』の主 勇者シンク、
30日以内に確実に死亡。この映像の未来はいかなることがあっても動かない。

このような出来事は絶対に起こしてはいけない…。――レオ姫が、ビスコッティ及び周辺諸国に対して、驚きの布告をするのはこの翌日のこと……。
 
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