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STEINS;GATE 第06話 『蝶翼のダイバージェンス』

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人工衛星の墜落から五日が経過した秋葉原のラジ館前には、今日も朝から大勢の人が見物に詰め掛けていました。墜落した人工衛星については、
未だに国籍などは不明のままで、撤去の目処はたっていないようです。現場にいた桐生萌郁は“FB”という何者かから頻繁にメールを受け取っており、
それに対して、まさしく閃光の指圧師に相応しい凄まじい打ち込み速度で返信をします。そこに今日は人工衛星の見物なのか、どこから来たのかと
テレビ局のリポーターがインタビューをしにやってきますが、それに答えることなく萌郁は逃げてしまいます。人気のないところまできたところで
再び携帯を開くと、そこにはまた“FB”からのメールが届いており、彼女はホッとした表情を浮かべました。果たしてFBとは誰なのでしょうか…?

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AD 2010.08.02 11:52
鈴羽は初めて食べる牛丼の美味しさに感動していました。「貴様も戦士なら一人で牛丼屋くらい入れるようにしておいた方がいい」と言う岡部は
生卵をかけるともっと美味くなるという事を教えます。それを聞いて卵を手に取る鈴羽ですが、どうやら上手く割る事ができなかったようです…。
そこで以前、岡部と二人でここに来た時に食事代を立て替えたという事を思い出したダル。とぼける岡部に返金を迫るも持ち合わせがないと言われ、
またしても中二全開で電話を始める岡部。店員さんに渋い顔をされつつも、遅れてやってきたのはまゆり。もう少し早ければ一緒に食べられたのに
と残念そうに鈴羽が言ったので、明日は皆で食べよう、オカリンのおごりで…と提案するダルでしたが、岡部がおごる日は一生こないと思われ。
そして揃って研究所へと帰るところで、今度はラボにやってきたクリスと合流。鈴羽はやはり彼女に対して厳しい表情を見せますが、「何なの…?」

「円卓会議?」ラボに戻った一同は、岡部の提案によって円卓会議、つまりラボメンによるミーティングが行われる事に。実物の円卓はないものの、
心の中にそれはあるはずだと岡部は言い、円卓が自分の心の中にもあるのかと問かけるまゆり以外は、ダルもクリスも微妙な表情を浮かべます。
とにかく、まゆりにも自分たちが置かれている状況を把握してもらう必要があるということで、岡部の開始宣言によって円卓会議は始まりました…。

SERNを出し抜くために、一刻も早く電話レンジ(仮)のタイムマシン機能を完璧なものにしなければいけない。とにかくSERNは悪だということ。
これまでの実験で2回、メールを過去に送ることには成功しているものの、どのような時にその現象が発生するのかが未だに分かっていません…。
この前の実験では、放電現象が起きた時にだけ送れましたが、それをダルに指摘されて、「あっ、そうだ!」と岡部はあることに気が付きました。

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「“過去へ送れるメール”では言いにくい。まずは、名前をつけるところから始めようではないか!」

また格好つけ?と呆れるクリスですが、「この鳳凰院凶真を馬鹿にしているのか!」と怒る岡部。どうせ変テコな名前をつけたいだけだと指摘され、
彼が自信満々に発表した名前は……「時を超えた郷愁への旅路-ノスタルジアドライブ-!」……当然のことながら『分かりにくい』の一言で却下。
まゆりやダルにも、覚えられないとか厨二病すぎだろ常考とか言われ、分かりやすさを考慮するなら…とクリスは“遡行メール”と名付けるものの、
「そこうってなぁに?」まゆりが分からず廃案。「ここは“時をかけるメール”の一択だろ常考」略して“時かけ”ですが、何が対象かわからずに却下。
「トウットゥルー♪まゆしぃも思いついたよ。あのねぇ、バックトゥーザメール」直訳で、“メールに戻る”。意味不明。デロリアンメールも同様。

「ねぇ、もういっそのこと略して“Dメール”でいいんじゃない?」

クリスの提案は賛成多数で決定。ということで、さっそくDメールの実験を行うことに。作戦名は“過去を司る女神作戦-オペレーションウルド-”
まず最初に確認するのは、Dメールの発生条件と放電現象との関係性。岡部には考えていたという仮説があるようで、それは発生時刻の関与でした。
「最初のDメールは12時から13時、2回目は18時頃に発生している。つまりその二つの時間帯に実験することで、再現が可能……かもしれない」
単純だが試してみる価値はある、ということで実験台になるのはまゆりのバナナ。「バナナまで入れる必要あるの?」その言葉に反応するダル…。
机に頭をぶつけるドジっ子アピールをしつつクリスがそれを電話レンジ(仮)の中に入れたところで実験開始。時間は以前と同じく120秒で設定。
数秒経過したところで岡部がレンジの蓋を開けると、放電現象が起こります。房に戻ったバナナは見事にゲル状となっており、無事に実験は成功。
Dメールも過去へと送られており、発生条件に関する岡部の仮説は現実味を帯びてきました。しかし一通だけ送ったそれは二通に分けられており…。

“Okabe was an” “airhead!”

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そういえば、この間のDメールも文章が途中で分割され、遡った時間も同じく5日でした。何か法則性があるのかと思った時、岡部は気が付きます。
先ほどクリスが送ってきたメールの意味。「頭空っぽのバカだということか!」「気づくの遅すぎ」そう言うダルの買い物カゴはお菓子が大量に。
実験成功のお祝いとしてたくさん食料品を買おうとしていたようですが、ケチくさい岡部は最低限のもの以外は全部戻してくるように言いつけます。
そこで岡部が目にしたのは陳列されたメロンゼリー…。脳裏にはどうしてもあのゼリーマンが甦ります。実験成功だと浮かれている場合ではない…。
SERNの恐ろしい秘密を知ってしまい、まゆりまで巻き込んでしまって…本当にこれで良かったのだろうか。そう考えていると、偶然、萌郁と遭遇。

「閃光の指圧師-シャイニングフィンガー-ではないか」岡部の言葉には何も返さず、萌郁は携帯をいじるのみ。しかし、途中で彼女は気がつきます。
「携帯…持ってないの?」岡部の携帯は現在実験に使用中のためここにはありません。そんなところで、買い物を終えたダルが外に出てきました。
エロい…セクシーな3次元の女性である萌郁に興味を抱くダル。岡部は彼女を紹介し、よろしくと手を差し出すダルでしたが、萌郁は華麗にスルー。

「3次元に希望を持っていた時期が僕にもありますた…」

ブラウン管工房前まで戻ると、鈴羽が話しかけてきます。「ひょっとしてさっきから愉快なことしてる?」「いかにも」人類史に名を残すであろう
実験をするのはいいのですが、その振動のせいでミスターブラウンの機嫌がもの凄く悪いのだとか…。家賃一万円アップも視野に入れている様子で、
仕方なく、岡部が交渉の嫌な役目を引き受け、ダルはクリスにしばらく実験をやめるよう伝えることに。「了解。あんた…今最高に輝いてるよ」
鈴羽はやはりクリスのことを気にしている様子で、「過去に何かあったのか?」「過去には……何も無い」それどころかこの前が初見なのだとか…。
その後、「お前ら一体上で何やってんだ?」意を決して工房内へと踏み込み、岡部は人類の科学史を塗り替える世紀の実験をおこなっていると説明。
今日はもうこれ以上はしないと言ったところで、またしても激しい揺れが発生。天井屑が店長のラーメンに落下。「やめろと言ったのに…!」

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岡部がラボに戻ると、やめる前に最後の一回ということで、クリスは実験をおこなったようで、携帯に五日も前に忠告したのにと冗談を言われます。
ただ、それ以外にも岡部の携帯は何度も鳴っていたということで確認してみると、そこには閃光の指圧師からのメールが大量に届いていました。
「何で直接言わんかっ!?」怒りつつ、メールを返信し終えたとところで、今回の実験の結果でクリスにはいくつか、わかったことがあるようです。

・放電現象中に電話レンジ(仮)に繋がれたケータイへメールを送信
・放電現象の発生条件はある?(12時頃~18時頃まで?)
・Dメールで送れる文字数→(半角12文字 or 全角6文字)×3
 (それ以降の文字は届かずに消失
・電話レンジ(仮)タイマーに入力する数字により遡る時間が調整可能
タイマーの1秒=現実の1時間
・同時に、電子レンジに入れておいたものはゼリーマン化する。
 (瞬間移動も確認)

大きいものとかたくさんは送ることが出来ない。「そのブラックホールの穴がキッツイんだよ~」「あ、まゆ氏今の言葉もう一度…穴のところから」
クリスに注意されるダルのHENTAIぶりは止まりませんが、とにかく詳細な検証は明日以降に行うということを前置きした上で、岡部は宣言します。

「2010年8月2日は、人類史にとって永遠に記憶に残る日になるであろう。
何故ならこの日、我ら未来ガジェット研究所は、人類史上初のタイムマシン開発に…
成功したからであーる!」

「初じゃなくね?SERNに先越されてたし」「そもそも開発したとは言えない。偶然使えるようになっただけ」
ダルやクリスはなんだか冷たい態度。
「実験がうまくいって良かったね」と祝福してくれるのはまゆりだけ。その言葉に嬉しそうな岡部でしたが、すぐに浮かない表情になってしまい…。

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「ここは…?………っ!!?」
『あんたは移動なんてしていない。ここでは、空間と時間が入れ換わっている』
「事象の地平線-イベント・ホライゾン-か…」
『あんたは、空間を移動することはできない。時間だけが延々と引き延ばされている。あんたの1秒が、私には永遠となる…』
「宇宙の果てが逃げている。いや違う、引き延ばされている。何が……宇宙が……俺が……?」
『振り返ってはいけない。永遠は無限ではない。永遠に向かって時間が引き延ばされようとも、終わりは……存在する』
「1秒後は、いつやってくる……?」

『前を向いて。辿りついて。振り返ってはいけない』

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AD 2010.08.03 09:14
翌朝。岡部は閃光の指圧師からのメールで目が覚めました。相変わらずのしつこさで大量のメールが届いており、その中の一つにこれからラボに
来てもいいかどうかを尋ねるメールがありました。そして新着メールには、『今階段昇ってる』とあり、扉を開けるとそこに彼女は立っていました。
本人を目の前にしても、直接口にしない彼女ですが、メールで対応するのではなく、喋るようにと岡部は言います。こんな朝っぱらからくるのは
ひょっとすると真の狙いは自分の取材かと疑う岡部は、それに対しても無言な彼女に「鳳凰院凶真の邪悪なるオーラを恐れているのだな」と確信。
しかし、メールのほうが気楽だと言う萌郁は絞り出すようにIBN5100を見せてほしい旨を伝えてきました。岡部は見せるだけならとそれを了承。

食い入るようにそれを見つめる彼女に、自分をとらないことを条件に写真撮影の許可を与える岡部。さらには、それを貸してほしいと言われますが、
そもそも岡部自身も一時的にこれを借りているにすぎないことから、それは駄目だと拒否します。「もとの所有者って……?」「柳林神社だ」
そんなところでダルが帰ってきました。しかし萌郁がいることに構わず彼はDメールを過去に送るという話をし、萌郁に秘密を知られてしまいます。
「な、何でもない。聞き違いだ。『過去にメールを送る』ではなくてだな、『カ・コニ・メ・エル・オクール』と言ったのだ」と苦しい言い訳で
なんとかその場を切り抜けようとする岡部ですが、遅れてやってきたまゆりやクリスが“タイムマシン”というワードを口にし、トドメをさされます。
得意の携帯を使った独り厨二会話で現実から逃避しようとする岡部に、萌郁が反応。『まさかFB?』真剣な表情でこちらを見つめてくる萌郁。
「……わかった。こうなったら全てを話そう」それを聞いて途端に表情が明るくなる萌郁ですが、それは彼女が期待するものではなかったようで…。

「桐生萌郁。貴様は今日から、ラボメンNo.005だ!」


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2011/07/08/22:29

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